クライアントのR先生は医師で、漢方の専門家の御年７０歳。とても気さくで勉強熱心、効果があるものなら何でも取り入れてみようという、柔軟な発想をもった先生です。
頭蓋静圧療法を受けにこられたある日、ひょんな話からTV番組の話になったのですがR先生は「いやー、ウチにはテレビが無いんです。」と言われるのです。
私はR先生はご高齢で夜は早く休まれるから、テレビは要らないのかな？と思いながら「テレビは見られないんですか？」と聞くと「テレビを見ている時間がもったいないんです。」と言われます。さらにお聞きすると「世の中には病気で苦しんでいる人がたくさんいます。少しでも病気の方を助けたいと思うのです。テレビを見ていたら医学の勉強が出来ないので…。」と話され、いまも勉強を続けられる姿勢に感動しました。
R先生はいつも、人間をホリスティック（全体的）にとらえて治療に取り組まれている方です。病気に対する考え方や謙虚さから学ばせていただくことが、とてもたくさんあります。何気ない会話からヒントをいただくことも、よくあります。長年の経験から生まれる言葉には、優しく、力強い真実が宿っているように思います。
そんなR先生は頭蓋静圧療法が終わるといつも、しばらくじっとして「癒されました」と言われます。
そしてR先生は、こう言って励ましてくださいました。「癒されることが、これからの医療ではとても大事になると、僕は思うんです。この療法は本当に癒されるものですから、どんどん広げてください。」と。
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